Borderless eyes of sports

Story

ランニングで街の安全と健康を実現する「パトラン」取り組みの背景と挑戦のストーリー

認定NPO法人改革プロジェクト

Kaikaku Projectは“スポーツ×社会課題”をテーマに社会の隙間にある課題を市民主体で解決する取り組みを進めている団体です。その主軸となる活動が「パトラン」です。パトランとは街を走ってパトロールする、地域の安全を守る取り組みです。子どもや女性、お年寄りが安心して暮らせる地域社会の実現をビジョンに掲げ、全国44の都道府県で3,000人を超えるメンバーが在籍しています。
このストーリーではパトランに取り組むことになった背景と新たなチャレンジについてお伝えします。

パトラン │ 安心して暮らせる社会をつくる
https://patorun.com

地域に対して無関心な人たちが多いことへの違和感。友人を誘い、ごみ拾いを始めることに

もともと私自身は社会活動やNPOなどに関心があったわけではありませんでした。
高校卒業後は東京の大学へ進学し、そのまま就職。ある日、地元に帰った時、海を見ると砂浜が漂着ごみで汚れてしまっていることに気がつきました。その状況を見ても、多くの人が我関せずで無関心だったことに違和感を感じたことが最初の一歩でした。ほどなくして、地元福岡へ戻ることになったので、友人を誘い、ごみ拾いを始めたことが団体設立のきっかけです(2010年)

活動の帰りに、知人が不審者の被害に。同じ被害を生まないために、パトロール活動を開始

月に数回のクリーンアップ活動を継続することで、参加者も徐々に増えやりがいを感じれるようになってきました。そんな折、一緒に活動していた友人のひとりが駅から自宅へ帰る途中に不審者の被害に遭ってしまう事案が起きました。安全だと思っていた自分が住む地域で被害に苦しむ人がいる事実を突きつけられ、胸が締め付けられました。同じような被害を生まないために、自分たちができることがあるのではないかと思い、歩いて見回るパトロール活動を仲間5人と開始しました。

単純な防犯活動だとモチベーション維持が難しい。そんな時目についたランナーの姿から着想を得て「パトラン」をスタート

最初は意気込んで活動を続けていましたが、何もないことが良しとされる防犯活動において、活動のモチベーションを維持することは難しく、活動から半年経ったころには参加者は私1人という状況に。何かを根本的に変えないと活動が持続しない危機感を覚えるようになりました。そんなある日、視界に入ってきたのは、ランナーの姿でした。私の地域ではランナーの多くは公園内や河川敷を走っており、もし彼らが街中をコースに走るとそこに人の目が生まれ、犯罪抑止に役立つのではないか。そんな思いから、走ってパトロールする取り組みを思いつきました。当時、同じような活動の事例はなく、パトランと銘打って活動を始めることに。2013年1月8日に第1回目の活動をスタートしました。

パトランの輪を全国へ。「パトランJAPAN」設立

今でこそ全国各地に活動の輪が広がっていますが、開始当初は展開する意思はなく宗像だけで活動を行っていました。それがひょんなことから、フィギュアスケーターの浅田真央さんが活動に参加してくれたり、各地域にあるランニングクラブとつながったり複合的な要因が重なり徐々にパトランの輪が広がっていきました。パトランにはチーム制度を設けており、メンバーのおよそ半数はチームに所属しています。まさにパトランの根幹を支える屋台骨のような存在です。一定条件をクリアすると、チーム化することができ、現在全国に18チームが存在しています。そんなチームですが、活動当初はルールも整っておらず設立し放題のような状態でした。そのため、当時結成されたチームは組織として成長することはできず、今はもう残ってはいません。うまくいかないことは日常茶飯事でしたが、そこから多くの経験を積めたことは幸いでした。

全国各地にメンバーの輪が広がってきたこともあり、パトランを組織化したのが“パトランJAPAN”です。すべてのパトランメンバーはこのパトランJAPANの一員である考えのもと日々の活動を運営しています。JAPAN結成を機に、本格的にパトランを全国へ広めることに着手するようになりました。チーム設立のしくみづくりやルール・規約の整備、メンバー同士の交流を目的としたSNSグループやイベント企画、日々のパトラン活動の集計を行うWEBツール「パトっち」の立ち上げなど多岐に渡ります。
活動当初は無法地帯でしたが、今では主体的に活動に取り組んでくれるメンバーも増え、パトランとしての土台も日を追うごとに強固になっていることを実感します。

4つの活動テーマ

01
犯罪や事故が
起きないまちに

02
子どもたちを
守る

03
心と身体の
健康を

04
人との
つながりを
育む

次の10年を歩むキャッチコピー「その走りは“ため”になる」

これまでの10年、パトランの主なる目的は「防犯」というワードに集約されていましたが、活動を行う過程でパトランの持つ価値は多様であることがわかってきました。
メンバーのパトランへの参加理由は、社会のためであったり、健康維持のためや仲間づくりのためなど人それぞれです。ゆえに、そのすべての理由を肯定でき、次の10年を歩む耐久性のある新たなスローガン「その走りは“ため”になる」をつくりました。

企業や学校によるパトランの展開「PATORUN CLUB TEAM」

SDGsへの関心の高まりから、企業の皆さまにパトランについて関心をお寄せいただける機会も増えてきました。そこで企業がパトランに取り組む枠組みとして「PATORUN CLUB TEAM」を新たにスタートしました。CLUB TEAMの設立により、社員の健康促進やボランティア活動の促進につながります。
新たに学校によるパトラン導入も始まり、2023年12月に八女工業高校で学校版のPATORUN CLUB TEAMが全国初の取り組みとしてスタートしました。

企業との連携を強化し、活動の輪を広げる。日本発祥のスポーツ「PATROLRUN」として海外への展開を目指す

時代の変化に伴い、企業による社会活動も以前に比べ活発化してきています。それにより、企業でもパトランを活用した取り組みを行いたいとお声がけいただくことも増えてきました。社員の健康促進や研修、コラボでのイベント開催など連携方法は様々です。外部と連携した取り組みは、今後も積極的に進めていきたいと考えています。
また、パトランは日本の他、アメリカや中国でも徐々に活動の輪が広がっています。今後は日本国内だけでなく、さらに多くの国々へと展開していくことを目指します。


パトラン

2013年に福岡県宗像市で始まり、全国44都道府県で3,000人を超えるメンバーが登録。市民によるパトランチームが18チーム、企業によるチームが4社、そして学校によるパトランも新たにスタート。
https://patorun.com

PATORUN CLUB TEAM

企業・団体によるパトランチーム設立の枠組みとして「パトランクラブチーム」を設置しています。組織内にパトランを継続的に行うチームを設置することにより、SDGsやサステナビリティ推進につなげます。
https://patorun.com/clubteam

法人概要

代表プロフィール

立花 祐平
認定NPO法人改革プロジェクト代表理事
福岡県宗像市出身。 東福岡高校、明治大学商学部商学科卒業。2008年株式会社CSK入社。営業職を経て2010年に退社、福岡にUターンし改革プロジェクトを立ち上げる。2014年にNPO法人化。 2018年より福岡県安心・安全まちづくりアドバイザー。2019年には宗像市で市民活動推進を手がける一般社団法人PENTAGONを設立、代表理事を兼任

出典:PR TIMES STORY
https://prtimes.jp/story/detail/rmqOOVudvXr
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Daiki

Daiki

Chief Editor

高橋 乃希 / Webディレクターとして、数多くのサイトやWebメディアの制作・運用を経験。スポーツシーン・キャンプ・アウトドアへの関りも深く、「&FLOW」の編集長に抜擢。★ 野球、格闘技、ゴルフ、ランニング、自転車

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