連載コラム『I vs I 〜女子格闘家たちが戦う理由とは…〜』は、THE OUTSIDERの選手が出演するドキュメンタリー映画『タイトロープ』を始め、多数の格闘家の撮影を手掛けているフォトグラファー・藤原佐知子が注目する女子格闘家をセレクトし撮影、紹介する企画。
4回目に登場するのは、初代K-1 WORLD GP女子フライ級王者のKANA。先日7月17日のK-1両国大会では、見事な1R KO勝利を収め、3度目の防衛に成功。ここ4戦はすべてKO勝利というKANAの見据える先にあるものは?
格闘技との出会い、そのキッカケは?
小学校3年生の時に仲の良い男友達が空手をやっていたので、興味本位で始めました。
キックボクシングへの転向
女子には戦う大きい舞台がないから中学3年で一度空手を辞めて、高校・大学時代は陸上競技をしていました。もともと格闘技を見るのもやるのも好きだったので、格闘技観戦をしに会場に行ってみたら、女子の試合もやっていたのでやりたくなった。本当はずっと格闘技をやりたかったんだと思います。
格闘家として憧れ・目標とする人は?一人の女性として憧れる人は?
格闘技の世界で憧れている人や目標とする人はいないです。アスリートとして、純粋に凄いなと思うのは大谷翔平さん。女性として憧れている人は、アーティストのRihannaやKaty Perryです。世の中に影響を与えている人って、凄いしカッコイイなと。
自分のファイトスタイル、目指すスタイルは?
自分のファイトスタイルは、未完成の自由自在スタイル。
目指すスタイルは、型にとらわれないで自由自在に体を使って、両手両足何でも相手を倒す。強みはブレない心。
格闘技の魅力、格闘技にのめり込む理由
やればやるほど、追求すればするほど終わりがない。「どこまで強くなれるんだろう」っていう自分に期待がある。試合を見てくれている人には、試合で魅力やエネルギーを与えたい。
格闘技を続けている中で、一番ツライこと
ツライことは何もないです。
試合中、練習中、何と戦っている?
自分自身と大宮司トレーナー。
1RでKO勝利をおさめた7月17日の防衛戦の感想
もう少しいろいろな事を試したかったと思う試合でしたが、見に来てくれているお客さんに、KO勝利を届けられたことはうれしかったです。
これで4戦連続KO勝利、次の目標は?
KO勝利が続いていることはうれしい。どんな相手が来ても相手を倒して勝つということにこだわっていきたいです。
誰もやったことがないスタイル、倒し方、強さ。女子でこれはやばいだろうと思われるような試合をする。自分が<女子格闘技>という道を切り開いていきたいです。
Profile
KANA / カナ (K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ所属)
初代K-1 WORLD GP女子フライ級王者
第2代・第4代Krush女子フライ級王者
1992年7月29日生まれ、三重県松阪市出身。160cm・52.0kg。B型。25戦22勝(11KO)3敗0分。
三軒茶屋シルバーウルフの門を叩き、2015年9月にプロデビュー。女子選手離れした攻撃力が魅力。第2代・第4代Krush女子フライ級王座に就き、2018年3月「K’FESTA.1」でK-1デビューを果たすなど、K-1女子選手の第一人者としてK-1をけん引する存在となった。
2019年12月、K-1 WORLD GP女子フライ級王座決定トーナメントで初代王者に就いたのち、先日7月17日のK-1両国大会では3度目の防衛を果たした。
https://www.instagram.com/kana_silverwolf/
https://twitter.com/KANA_sw_d
https://kana-kick.com/
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- Direction / Kazuhiro Matsushita (Comprime)
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