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[連載コラム] 女子格闘家たちが戦う理由とは…「I vs I」 #002 SARAMI

前回よりスタートした連載コラム『I vs I 〜女子格闘家たちが戦う理由とは…〜』
THE OUTSIDERの選手が出演するドキュメンタリー映画『タイトロープ』を始め、多数の格闘家の撮影を手掛けているフォトグラファー・藤原佐知子が注目する女子格闘家をセレクトし撮影、紹介する企画。

2回目に登場するのは、柔道をバックボーンに持つMMAファイターSARAMI。今年5月のプロフェッショナル修斗公式戦にて、残念ながら第2代修斗女子世界女子スーパーアトム級チャンピオンより王座陥落してしまったSARAMI。彼女が改めて目指す方向とは…

格闘技との出会い

父が地元のスポーツ少年団の指導者だった影響で、3歳の時に柔道を始めました。
小・中・高時代は富山県で1番強い道場で柔道を続けていたんですが、寝技がとても苦手だったので高校2年生の時に柔術を習うようになったのがキッカケで、格闘技の道場(=Club Barbarian)に通うようになりました。

MMAへの転向

柔道では自分が求めている結果を出す事はできなかったんです。
大学進学を考えた時に 「自分は柔道でトップにはなれない」と感じ、普通に大学に進学して、柔術は続けるつもりでした。
高校3年生の柔道部の引退を迎えた私に福本さん(Club Barbarian 代表)が、「打撃クラスも出てみたら」と声をかけてくれて、その頃から打撃練習を始めました。 MMAデビューは、当時チャンピオンだったジムの先輩MIKUさんに憧れて、“MIKUさんみたいになりたい”と思ったのがキッカケです。

格闘家として憧れ・目標とする人

憧れている人はいません。
自分がなれる最大限の自分になれるように、“自分しか表現できない何か”を残りの格闘技人生で作っていけたらと思います。

ファイトスタイル

自分の強みは、オールラウンダーであること。
特に秀でたものがないから出来上がったスタイルです。

格闘技の魅力

うまく言葉で表現できませんが、“これが私のやるべき事だから”という感覚です。

格闘技を続けている中で、一番ツライこと

格闘技人生が辛いです (笑) 。

何と戦っている?

自分

これまでの試合で一番うれしかった時

修斗スーパーアトム級のタイトルマッチで5R戦って、勝ち取る事ができた時。
チャンピオンになれたことで、これまでお世話になった人達に分かりやすいお返しができて嬉しかったです。

プライベートな時間

週に一度くらい海に行ってサーフィンをしています。自然の中でリラックスする大切な時間。お洒落もするし、女友達と遊びにも行きます。ジム以外では格闘技のことはあまり考えないようにしてます。

次へのモチベーション、目指していくものは

もう一度ベルトを巻く私の姿で、見てくれている人たちの心に何か伝えられる試合をしたいです。

Profile

SARAMI
サラミ(パンクラスイズム横浜)
本名:高野聡美。1990年6月19日生まれ、富山県出身。
152cm・49kg。31戦17勝14敗。
元・第2代修斗女子世界スーパーアトム級チャンピオン

https://www.instagram.com/saramipiy_3103/

3歳より柔道を習い、富山県大会52キロ級優勝、北信越大会52キロ級準優勝、全国高校総体団体戦優勝するなどの実績を残してきた。高校2年生の時に柔道の寝技強化のため、地元のClub Barbarianで柔術を習い始める。ジムにDEEPのチャンピオンだったMIKUがいたことでMMAに興味を持ち、大学進学時に柔道を辞めてMMA選手を目指すようになる。アマチュア大会で2戦2勝すると、12年7月のJEWELSでプロデビュー。15年の2月にはDEEP JEWELSフェザー級GP2015(現アトム級)で準優勝。その後も JEWELSやRoad FCなどで経験を積み、16年に北岡悟主宰のパンクラスイズム横浜に移籍。19年からはONE Warrior Seriesにも参戦し、20年11月には初参戦となった修斗でAACCの杉本恵相手に1R得意のアームバーによる一本勝ちを収めた。21年11月には3度目の対戦となる黒部とベルトを懸けて対戦し、フルマークの判定勝ちを収め第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に輝いた。満を持してRIZIN初参戦となった22年4月大会では浅倉カンナ相手に判定負けとなった。その悔しさをバネに22年11月のRIZIN LANDMARK 4でラーラ・フォントーラと対戦し、判定3-0でRIZIN初勝利を飾った。今年5月のプロフェッショナル修斗公式戦「Colors produced by SHOOTO」での世界女子スーパーアトム級チャンピオンシップで、挑戦者・渡辺彩華に敗れ王座陥落。

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Kazu

Creative Director

松下和裕 / 横浜生まれ・鎌倉在住。長年、ストリートからハイエンドファッション、ライフスタイル、ビーチカルチャーまで様々な雑誌の編集長・副編集長を務める。現在は、Web&動画も含めた幅広いコンテンツを手がける。趣味は、サーフィン・アメ車・革ジャン・音楽・ワンコ。

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