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Story

トップアスリートとともに商品開発。多くのアスリートに愛用される高性能吸水ショーツ「PlayS (プレイショーツ)」に込めた思い

株式会社azuki

株式会社azukiは、スポーツ・アスリート向けの吸水ショーツPlayS (プレイショーツ)を開発販売しています。そのPlaySは発売から2年、世界大会に出場するトップアスリートなど200人以上の現役選手のほか、女性自衛官や消防士、部活生やジムに通う人、長時間働く人、クリエイター、ミュージシャン、アウトドア愛好家など…アクティブな女性たちが愛用する吸水ショーツとなりました。

発案者は男性!「PlayS」開発にかけた思い

株式会社azukiは、トップアスリートたちとともに開発した、スポーツに最適な高性能吸水ショーツPlayS (プレイショーツ)を2021年より販売しています。医療素材を使った質の高い吸収力(ナプキン3~4枚分を吸収)、再び履いた時の濡れ感や匂いを軽減することを特徴とし、アスリートをはじめたくさんの方にご愛用いただいています。
※吸水ショーツとは…ショーツの特殊なパッドで液体を吸収。ナプキンのように交換せず、かつ衛生的にはけます。洗って繰り返し使えるサスティナビリティ(持続可能性)な商品としても注目されています。

PlaySを発案したのは、株式会社azukiの坂上大介代表です。坂上代表にPlaySの開発経緯を聞きました。

PlaySを作ろう!と思い立った僕は、男性(既婚・男子の父)です。
しかし妻や社員、まわりのアスリートやミュージシャンが毎月のつらさと戦う(文字通り”戦う”)中、自分ができることを考えてたどり着いた一つが吸水ショーツでした。

阪神・淡路大震災発生後のボランティアで気づいた。「ナプキンって大切なんや」

僕の思いは1995年の阪神・淡路大震災にさかのぼります。大阪の高校生だった私は、自らのリュックに自分が思う救援物資を入れて、西宮から神戸まで歩いて運ぶというボランティアに参加しました。出発の前日、クラスのみんなに何を持っていくのがいいかと聞いたところ、ある女の子が「そらナプキンやで!」と言ったのです。漠然と水とか食料かなと考えていた私には、その発想は全くありませんでした。翌日、クラスの女子のみんなが、持参した自分のナプキンを少しずつ私のリュックに入れてくれ、私はリュック一杯のナプキンを持って避難所に向かいました。

地震発生からまだ1週間もたっていない避難所では「若い男の子やのによく気づいたなぁ」と多くの女性たちに手を握られました。当時の神戸は壊滅状態。ナプキンなども手に入らず、下着に数少ないティッシュを挟んだり、貴重な水で汚れを洗ったりしていたのです。「ナプキンって大切なんやな…」、高校生男子の私にとって、大切な気づきとなりました。

その後私はテレビ番組のディレクターになり、同僚の女性や取材したアスリートから、生理に苦労した話を聞きます。「ナプキンの不快感で一番困っていたのはアスリート」。そう知りました。しかし、その後経営者となってからも女性社員には声かけやシフトの融通でしか、僕は役に立てていませんでした。

「フェムテック」と出会い、新規事業として吸水ショーツを開発

そんなとき、母の婦人科系の病気がきっかけでテクノロジーで女性の健康問題を解決する「フェムテック」に出会いました。同じく興味を持ってくれた女性社員とともに色々と勉強し始め、はくだけで簡単に使える吸水ショーツにたどりつきました。
開発は困難を極めました。私の本業はテレビ番組制作で、そもそも生理自体を体験したことがありません。
アパレル業も素人です。作りたい思いはあってもどうやって作るかはわからず、ネットで調べた下着メーカーなど30社に電話やメールで相談しました。しかし小ロットであることや、こちらに経験がないことなどから断られ続けていました。
そんな中、1つの下着メーカーが協力してくれることになりました。「トップアスリートが試合で使っても大丈夫な吸水ショーツ」という開発目標のもと、下着メーカーさんと何度も根気強くテストを重ねて試作品を作っていきました。

素人の僕が作った得体のしれない吸水ショーツを試着してくれたのは周りの女性でした。もちろんアスリートにも試着してほしいと思い、インスタグラムのDMなどでお願いのメッセージを送りましたが、これも返事がなかったり、断られ続けたりしました。
しかし、少しずつ「試してみてもいいです」という選手たちが増えてきました。みんな生理(特にナプキンの不快感)について悩みを抱えており、それが解消されるなら試してみようと思ってくれたのです。

そして試着の結果も好評でした。ある選手は「革命が起きました」と言ってくれました。(のちのその選手は弊社に入社してくれ、いま一緒に吸水ショーツの仕事をしています)
選手だけではなく、妻や周りの女性に協力してもらい、わからないことは全部女性に聞きました。またすでにフェムテック業界で活躍されている方のアドバイスもたくさんいただきました。男性が吸水ショーツを作るということを応援してくれた女性の皆様には感謝しかありません。
こうして高性能吸水ショーツ「PlayS」は誕生したのです。

「ナプキンがはみ出てしまうんじゃないか」審美系スポーツアスリートの悩み

PlaySの発売から2年が経ち、おかげさまで本当にたくさんの方にご愛用いただける吸水ショーツになりました。
そんな中、僕たちがもう一歩突き詰めて「スポーツ界で一番困っているのは誰か」と考えたとき、体操・新体操。トランポリン・フィギュアスケート・バレエといった「レオタード競技」の生理の悩みをなんとかしてあげたい、との思いに至りました。

  • ナプキンがはみ出てしまうんじゃないか
  • 激しい運動でズレて漏れてしまうんじゃないか
  • タンポンは若年層に抵抗感も…(装着時でもヒモを切らないといけないことも)

美しさや繊細さを表現することが求められる審美系スポーツのアスリートは、日々そんな悩みを抱えています。とはいえ、なかなかピルに踏み切れない、または合わない選手も…。
「PlaySの吸水の質や性能のクオリティは落とさずに、レオタードやユニフォームからはみ出ないタイプのショーツも欲しい!」
そんな切実な悩みにお応えし、体操・フィギュア・トランポリン・ダンサーなどの審美系スポーツに最適な【ハイレグ型高性能吸水ショーツ】の開発が始まりました。

体操選手とともに実用的な商品を開発

今回のハイレグタイプを開発するにあたって、体操で世界大会連続出場の杉原愛子さんをはじめとした、武庫川女子大学体操部の皆様にご協力いただき、共同開発を試みました。

「ハイレグの角度を深くしてほしい」
「お尻のパッドをもう少し上にあげることはできますか」
「色はこれくらいのベージュで」
武庫川女子大学体操部の皆様からたくさんのアイデアやご意見をいただき、「より競技にとって実用的で」「よりハイクオリティな」ハイレグタイプの吸水ショーツに仕上げることができました。
体操やトランポリンのレオタード、フィギュアやダンサーの衣装、陸上競技のブルマタイプのユニフォームからはみでないように、1年以上の試行錯誤や試着を重ねてこだわり抜きました。

実際にPlaySハイレグタイプを試着したアスリートの声

杉原愛子さん(体操)

「PlaySのよいところは、ナプキンがなくてもこれ1枚で安心なところ。かぶれも匂いも防いでくれるので、生理のときにもモチベーションが下がりません。子どものころからぜひ吸水ショーツに慣れてほしいです」

PlaySアスリート社員 泉谷莉子(陸上・七種競技)

「PlaySハイレグタイプを使用して、試合に集中できたことが最もよかった点です。ハイレグタイプは、ユニフォームから全くはみ出る心配がないので抜群の安心感があります。ここ一番で勝負がかかっている大事な試合で、ナプキンのゴワゴワ感やムレ感に不快感を感じることなく、勝負に集中することが常にできるようになりました。トレーニング時も同様で一切の不快感が無いので、快適に過ごすことができています」

クラウドファンディング開始1週間で目標の40%を突破

PlaySハイレグタイプは4月5日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて先行販売をスタート。スタートから好調なご支援をいただき、開始1週間で目標の40%を突破しました。
うれしい反面、やはり皆さん困っていたんだな、早く、そして大勢の方にこのショーツを届けなければという思いが強くなりました。
いただいた応援コメントを一部ご紹介させてください。

「娘が10年体操を頑張っています。もうそろそろ来るであろう生理に備えて購入させていただきます!」

「レオタード用のショーツ待ち望んでいました!トランポリンをやっている娘、大会の時に生理がかぶるとナプキンの交換のタイミングや、演技中ズレないかなど気になり、すごくストレスでした。それを気にせず競技に集中できるのは本当に嬉しいです!ありがとうございます!」

体操のイベントにてサンプルのご説明をしました。本当に温かい、そして期待のお言葉をたくさん頂戴しました。

僕たちはこれからも、アスリートを中心とした女性の生理の悩みに向き合っていきます。
ナプキンやタンポンやピルではできないこと。またフェムテックの枠をこえて、ナプキン世代の生理の課題を解決していきたいと考えています。

ブランド概要

  • ブランド名:PlayS
  • 会社名:株式会社azuki
  • 所在地:大阪府大阪市北区豊崎3-15-5 TKビル2F
  • 代表者:坂上 大介
  • 設立:2013年11月
  • 業種:商業(卸売業、小売業)
  • URL:https://plays.co.jp/
出典:PR TIMES STORY
https://prtimes.jp/story/detail/YbjXMnIk1Ox
  • 記事を書いたライター
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Daiki

Daiki

Chief Editor

高橋 乃希 / Webディレクターとして、数多くのサイトやWebメディアの制作・運用を経験。スポーツシーン・キャンプ・アウトドアへの関りも深く、「&FLOW」の編集長に抜擢。★ 野球、格闘技、ゴルフ、ランニング、自転車

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